今回は金型の心臓部である入子(いれこ)についてご紹介します。

製作年：2018年

入子サイズ：310ミリ✕120ミリ

製品：美容ブラシ

画像の入子は弊社で加工したもので、マシニングセンターによる3次元加工を終えたばかりの状態です。

この時点で入子単体での組み合わせ具合はほぼ完了しております。

入子には加工精度と見た目の綺麗さが要求される部位が混在しています。

弊社で加工される入子では、組み合わせに使用される部分は10ミクロン程度、場合によっては5ミクロン程度の

精度が要求されます。

また製品部分では後工程の磨き性を考慮し、ツール交換による加工面の段差を10ミクロン程度、

もしくはそれ以下に抑えるように努力しています。

一般的にマシニング加工といえばCAMソフトを使用し、高速・高精度・無人運転で加工を簡単に終わらせ

られるイメージがあります。

しかし、実際には加工担当者に依存する部分も多く、精度と見た目の仕上りを高いレベルで満足する為には課題が尽きることはありません。

私達は現状を一つの到達点として捉え、次のステップを目指して日々努力を続けています。